カテゴリ:旅行記( 38 )

ポルトガル ⑤

名所が余りないリスボンだがはずせないのは、世界遺産になっている”ジェロニモス修道院”である。緻密な彫刻で飾られた建物は、大航海時代に蓄積された巨富で建てられた。
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回廊の柱はやしの木を模しているという。日曜日は午後2時まで入場無料なのですごく賑わっていた。
修道院そばの河岸には”発見のモニュメント”が立っている。
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先頭に立つのはエンリケ航海王子、その後に続くのは栄光の時代を担った天文学者、詩人、宣教師、船乗り、地理学者たち。
さらに河岸の散歩道を10分ほど歩くと”ベレンの塔が立っている。王国に莫大な富をもたらす船を見送りまた迎えた、王の居城とされる。
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ジェロニモス修道院前の電停前にエッグタルトで有名な店がある。人気店で人だかりがしているのですぐわかる。
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外の皮はパリッとしていて、中につめられたクリームは甘さ控えめですごく美味しい。これを食べるためだけにでもリスボンに行きたいといったら笑われるだろうが、そういいたくなるほどうまかった。
街を歩いていて感心するのは歩道の敷石。8cm角位の石が敷き詰められているのだが、黒い石で絵が描いてある。
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歩道はすべてこんなだから手入れも大変、砂がはさんであるだけなので崩れてくるとどんどん拡がってゆく。手が回らなくて放置されているところもあった。
リスボンは海に面しているのではなく河岸に開けた街、川幅はかなり広い。フェリーで対岸の街カシーリヤスに行ってみた。
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たった10分の船旅、リスボン市街がどんどん遠ざかる。ここですごく美味しい魚を食べた。
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店頭で親父が魚を焼いている。この写真は店内から撮っている。その煙が街を歩く人を呼び込む役目をするわけだ。
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炭火で焼かれた魚がこんなに美味しいとは知らなかった。勿論魚も新鮮なんだろうけれど。厚切りのサーモンと、肉厚のイカ。一皿1000円、うまかったなぁ~。
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ビールはやっぱりザグレス、現地で飲むとおいしい。でもなぜか黒は目にしなかった。
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こちらは別の日に食べたいわしとたら、オリーブオイルをかけて食す。しょうゆも持参したけれど、やっぱり現地の食べ方で食べるべきだろう。付け合せのポテトも絶妙の茹でかげん。ポルトガルは魚好きにはたまらない国です。
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小さな店構えの庶民的レストランだった。
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ポルトガル人の心の歌といわれるファドも聴きに行った。ファドレストランは遅い時間に始まるので、帰りが不安でコンサート形式のところへ行った。で失敗。やはりこの歌は日本ならば演歌、ちょっと薄汚れた料理屋や酒場の片隅で、ほろ酔い気分で聞くべきもの、舞台の上で歌う歌ではなかった。哀愁に満ちたいい歌なんだけどね。
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ライトアップされたエレベーター
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大地震の被害を余り受けなかったアルファマ。
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買う人アルの?というものを売っている泥棒市。
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天正少年使節が滞在した”サン・ロケ教会”
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一番の目抜き通り”アウグスタ通り”
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冬なのに暖かくて、物も安くて、小柄で日本人みたいにやさしい人たちの住む国ポルトガル、とってもいい国です。
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お別れの時、リスボンの空はピンク色に染まっていた。
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by azuminoyh | 2010-04-19 01:31 | 旅行記

ポルトガル④

リスボンから電車で30分、世界遺産に登録されている”シントラ”に行った。詩人バイロンが『エデンの園』と賞賛したという所。
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駅から見上げる王宮、夏の離宮として建てられた。
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アズレージョで飾られた部屋があるのがポルトガルらしいところ。
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バスに乗ってさらに奥へ。標高529mの山頂に立つペーナ宮殿に行く。なんだかごてごて寄せ集めたような奇妙な建物。
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外壁の色もはげかかっている。きれいに塗り直せよといいたいところだが、どぎつい感じになりそうなのでこのままの方がいいか?
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7~8世紀にムーア人によって作られた城壁を見下ろす。山頂なので見晴らしがとても良い。海もリスボンの街も良く見える。
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宮殿の周りを散歩道が巡っている。リスボンっ子の手軽な休日の行楽地なのだろう。
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少し離れて見上げるとなかなか立派に見えた。
駅に戻り、別の路線の駅があるカスカイス行きのバスに乗る。ところが南に行くはずなのに西に向かっているので不安になる。運転手から切符を買っているので間違いはないはずなのに。とにかくバスはどんどん西に進む。曲がりくねった道を凄い勢いで飛ばす。やがて海が近づいてきてやっと気がついた。このバスはロカ岬を経由するバスだった。
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ロカ岬の建物が見えてきた。まもなく日が沈む。降りたかったけれど後が心配なので下車できない。バス停で乗り降りが終わるとまた猛然と走り出す。
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きれいな空の色だった。カスカイスに着いて降り立ったら足ががくがくしてしばらく歩けなかった。一番前の席で足を踏ん張っていたので。
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せっかくなので海辺まで行く。
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by azuminoyh | 2010-04-04 21:36 | 旅行記

ポルトガル③

リスボンは7つの丘の都と呼ばれている。平らなところがほとんどなく坂道ばかり。しかもかなりの急坂が多いので年寄は難渋する。そこで大活躍するのがケーブルカーといいたいところだが、僅か3路線のみで、いつもすいている。
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一つの路線は数百mしかなく上と下が同時に出発して中央部ですれ違う。僅か数分のトリップだ。10分おき位の運行なので待っているより歩いた方が早かったりする。どうやら観光用と見た。乗車券は180円もするけれど市内交通共通の1日券(500円位)を持っていればフリーパス。
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一方市内中心部には地理不案内の旅行者の強い味方、トラムが走っている。急坂でもぐいぐい走る頼もしい奴だ。
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ただ乗りをする人たち。少年はノウ フォト!と叫んでいたが・・・・・・・。
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おそらくここだけにしかない乗り物?がこの”サンタ・ジュスタ”のエレベーター。1分もかからず下りるけれどもちろん有料。丘上の街から下の街に下りる時に使う。内部はかなり広く優に30人位は乗れそう。木の内装はなかなか趣がある。
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道に突き出しているだけに眺めはとても良い。
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あちこちに展望台と名づけられたところはたくさんあるようだが、なんといっても一番は最高所にある”サン・ジョルジェ城”。上の写真の一番上に写っている。
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1500年ほど前に作られたというこの城の遺構は城壁だけ。
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孔雀が窓に寄ってポーズをとっていた。
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ここからの夕映えは美しかった。
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by azuminoyh | 2010-04-03 21:27 | 旅行記

ポルトガル②

ポルトガル北部に位置するポルトは人口30万人を擁する国内第二の都市、そしてポルトガル発祥の地である。ドウロ川畔に広がる旧市街は世界遺産に登録されている。
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ケーブルカーで河畔へ下る。目前の橋は上は電車と車、下は車が通る。どちらも歩道がついていて歩いても渡れる。
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河端はレストランと土産物屋が軒を連ねる。
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旧市街中心地を小さなトラムが走っている。1両編成でお客もあまり乗っていないけれど、急坂でも思いのほか早くぐいぐい登ってゆく。古ぼけた小っこいトラムが走ってゆく光景は絵になる。400円程の24時間乗り放題のチケットを買えば、ケーブルカーを含む市内交通はすべてフリーなのでとっても便利。
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奥のとんがり屋根の建物は市庁舎。
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ボルサ宮と故国を大航海時代に導いたエンリケ航海王子の像。頭の上にかもめが羽を休めている。
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橋を渡って対岸へ移動する。地下鉄なのだがすぐ地上に出、こんな高いところを通る。つまりそんな傾斜地に市街が広がっているのだ。お目当てはワイナリー見学。
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ポートワインは発酵途中でブランデーを添加して発酵を止める酒精強化ワインで、アルコール度数19度位、甘く濃厚な味わいがある。インフォメーションで無料で見学できるところを教えてもらい”テイラーズ”という醸造所へ行く。試飲という事でグラスワインが白と赤供され、飲みながら待つことになる。赤は10年物のヴィンテージということで美味しかった。時間が来ると案内人に連れられて見学するのだがただ樽が並んでいるところを見るだけ。案内人は一生懸命説明しているけれど英語なので全くわからない。
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見学を終わって外へでると夕闇が迫っていた。川面に映る、明かりの入った町の眺めはその町が見せる最高に美しい瞬間だ
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帰りは橋を歩いて渡る。さっきまでいたワイナリー地区の夜景も美しい。
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ホテル前にあるアズレージョで飾られた教会もライトアップされていた。
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窓の下を走るトラムの音で目が覚める。
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今日はポルトガル晴れ!のいい天気。カテドラルを見上げる。
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気温が20度くらいまで上がり坂道を歩いていると汗ばむ程の陽気、川沿いのカフェテラスは賑わっている。昼食代わりのコロッケと黒ビール。このビールは美味しかった。日本に輸入されていないのは誠に残念。
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二度と来ることがないポルトの名残を惜しみつつビールを賞味する。[
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右端の建物がサン・ベント駅。構内は立派なアズレージョで飾られている。
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次はリスボン。
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by azuminoyh | 2010-03-28 22:26 | 旅行記

ポルトガル ①

ヨーロッパの西端に位置するポルトガルに出かけた。冬も暖かく、物価も安く安全な国と聞いたから。行ってみればまさにその通り、人々もやさしく親切だった。
人気が高いオビドスにまず行く。首都リスボンからバスで1時間、2階建ての立派なバスだった。道もよく揺れない。
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城壁に囲まれた小さな町で、入口は装飾タイル”アズレージョ”で飾られている。『谷間の真珠』と呼ばれるけれど、谷間ではなく丘の斜面上にある。
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みやげ物店やレストランが並ぶメインストリート、10分も歩くと現在はホテルになっているお城に突き当たる。
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城壁の上は歩けるようになっているけれど、巾1mもなく落っこちる恐れがあるので妻に止められた。ちょっと残念。
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迷路のように細い道がつけられているが、本当に小さい町なので迷うことはない。
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家の壁に貼り付けてあったアズレージョ。
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土産物屋のディスプレー、この地方特産の焼き物で素朴な味わいがある。
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さくらんぼを漬け込んだ甘い果実酒”ジンジャ”もここの特産品。チョコレートの小さいカップに入れて売られている。1ユーロ。
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ヨーロッパの町には猫が良く似合う。でも寒いのにどうしてそんなところでくつろいでいるの?
再びバスに乗り今度は海辺の街”ナザレ”に移動。
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初めて見る大西洋、広い美しい砂浜を見るのもヨーロッパでは初めて。夏にはヨーロッパ中から海水浴客が押し寄せてくるらしいが、冬なので閑散としている。
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丘上に立つナザレ教会とそこからみおろす海岸の眺め。日が沈んだばかりで空が青く残りとても美しかった。
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下の町へバスで戻りホテルそばのレストランへ。これはイカと小魚のてんぷら。
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ムール貝のクリームソース。どちらも新鮮で美味しかった。
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翌朝は野菜や魚が並ぶ近くの市場へ出かける。7枚重ねのスカートをはいたおばあさんの姿が目に付く。このあたりだけで眼にする民族衣装とのことだ。
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未亡人は黒ずくめの衣装をまとう。
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これも民家の壁に貼り付けてあるアズレージョ。
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by azuminoyh | 2010-03-27 23:55 | 旅行記

ヴェネツィア大晦日コンサート

この冬に夫と出かけた(途中娘もローマから加わった)一ヶ月あまりのヨーロッパ旅行。帰国して二ヶ月になるのに様々なシーンが甦って胸を熱くする。
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最近居間に指揮者プレートルの写真を飾った。今の私の最高の憧れの人だ。
83歳、白髪の老人。大晦日に開かれたコンサートで彼の指揮を見た。左真横上から見下ろすことができるボックス席だった。タンホイザー序曲、カルメン前奏曲、ホフマンの舟歌と続くうち、観客も演奏者も彼の世界に引き込まれていった。楽員は今この時プレートルの指揮で音楽を奏でる幸せを全身で表し、ソプラノ歌手はプレートルの手によって高音を紡ぎだす。プレートルは流れる音楽から活力を得て音楽に身を任せ両手を胸に合わせうっとりとした表情も見せる。
一曲終わるごとに彼は満面の笑みを浮かべ観客に深々とお辞儀する。その笑顔につられ、楽員も笑顔で立ち上がり、観客は惜しみない拍手を送る。
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こんな幸せに満ち溢れたコンサートは初めてだった。娘も感極まった様子で「あの指揮者もしかして明日死ぬという人なんじゃないの」などとと言う。
本当に今日、今宵限りの命を燃やし尽くすと言いたいほどの素晴らしい指揮であり演奏だった。
夫が「彼は若い頃はそれほど評価されてはいなかったが、年を経るうちにすばらしい指揮者になったようだ。」と言う。
一年の締めくくりにこのような幸せな演奏を聴くことができたことに感謝し、プレートル様の写真に見入るこのごろの私である。 
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 (房江)
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by azuminoyh | 2009-03-08 22:54 | 旅行記

Viva ! Opera

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ミュンヘンにあるバイエルン国立歌劇場

やっぱりオペラは素晴らしい。ウィーンで”ボリス・ゴドゥノフ“を観た。ロシアの史実に基づいてつくられた作品で、作曲はムソルグスキー。前王の遺児を謀殺し帝位に付いたボリスが(それは民衆から望まれたことではあったが)、幻影におびえ、甦ったと偽る皇子が率いる軍勢がモスクワに迫る中狂気して死ぬ、というストーリーで、孤独な権力者の心理的な葛藤を描いたオペラ。オペラはラブストーリーと思い込んでいた僕には、とても食指が動くような演目ではなかった。しかし地響きのするような合唱、迫真の演技と声で演ずる主役ボリス(バス)の熱演に引き込まれてしまった。端っこの席ではあるけれど舞台に近いので、表情が良く見え、遠くでお芝居をしているのを眺めるという感じでなかったことも幸いした。
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カーテンコールで喝采を浴びるボリスを歌ったFurlanetto
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ローマの歌劇場は、座席数500位の小さな歌劇場だった。出し物はロッシーニの“セヴィリアの理髪師” ご当地ものなのでこれは嬉しい。入れ物が小さいので舞台との親密感がありとても良かった。無論満席、値段は34E(4800円)と少々高かった。開演時間が8時半、終演は11時半過ぎと随分遅い。歩いて15分位のところにホテルを取っていたから良かったものの、悪名高きローマゆえ深夜に歩くのはちょっと心配だったが杞憂だった。
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オケピットは舞台に囲まれている。
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終演後拍手に応えてダンサー達が走り回る。
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今までパリ、プラハ、ドレスデン、ミュンヘンでオペラを見てきたけれど、やはりウィーンのレベルが最も高い。舞台装置にお金がかかってるし、歌い手の質がいい。容姿も歌唱力も間然するところがない。レパートリーシステムの公演なので毎日演目が変わる。国立歌劇場とフォルクスオパーの二つの歌劇場があるので演目を見比べて好きな方に行ける。(この点は国立歌劇場と国民劇場があるプラハも同じ) ウィーンは音楽の都と云われそれを誇りにしている。威信も自負もあると思う。それを感じさせる舞台だった。
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階段に立つ見張りのお姉さん。チケットの端を少し手でちぎるのがこちらの流儀。客席への入口にも立っていて席を教えてくれる。自力で自分の席を見つけるのは慣れないと難しい。
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初めてミュージカルを見た。“マイ・フェア・レディ” ビデオを見て予習していったけれど、いまいちだった。せりふが多く言葉がわからないのがその理由。でも音楽はとても素晴らしかった。特に大勢が出てくる場面は華やかで楽しい。
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フォルクスオパーはオペレッタ、ミュージカル、親しみやすいオペラを上演している。
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ウィーン最後の日にとんでもないおまけがあった。前々日の夜、イベント一覧の小冊子を眺めていて、ウィーンフィルの演奏会があることを発見した。場所は無論本拠地のムジ-クフェラインザール。翌朝チケット売り場にだめもとで駆けつけた。そしてめでたくゲットした席は27Eだった。いくつか席が空いていて一番いい席を教えてくれた。前日は興奮してなかなか寝付けなかった。
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このホールに足を踏み入れるのは今日が初めて。朝10時からと早いけれどどんどん人が集まる。黄金のホールといわれるだけに金ぴかでとても豪華。会場に入って驚いた。自分の席が本当にど真ん中で、2階の一番後ろなので前の席とずれていて指揮者の背中が丸見えなのだ。(帰ってから辞書を引いてみたらこの演奏会は、公開リハーサルと判明した。)
響きが美しい2大ホールはこことアムステルダムのコンセルトヘボウとされている。今日で僕は制覇したことになる。
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演目は“Ring without word”で、ワーグナーのオペラ”ニーベルングの指輪“からの音楽をオケのみで演奏するもの。指揮は巨匠マゼール、編曲も自身による。地の底から響いてくるような冒頭部から段々音量が大きくなるところで、体が震えてきた。本当に自然で豊かな響き、音楽に包まれ窓からは明るい光が降り注ぎ、今ここにいるのは現実なのか夢の中なのか。
自分の体から心だけが抜け出して、音楽に乗ってふわふわとあたりを漂っているような錯覚にとらわれた。1ヶ月に渡る旅をこんな素晴らしい演奏会で締めくくることができるなんて夢想だにしてなかった。昨日まで「もう帰らなければならないんだ」とちょっと寂しい気持ちがしていたのだが、それも霧散してしまった。
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by azuminoyh | 2009-02-06 23:19 | 旅行記

ヴェニス


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ヴェニスの玄関 サンタルチア駅に着く直前しばらくの間列車は海の上を走る。いよいよ水の都に着くんだとわくわくする。駅に降り立ち駅頭に出た瞬間眼前に広がるのはまさしくヴェニスの風景。絵や写真でおなじみの運河とボート、ゴンドラ、そして水際に立ち並ぶ家々・・・・・。今回の旅でもっとも楽しみにしていたのがここヴェニス。
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車が入らぬヴェニスはボートが車代わり。各駅停車でゆっくり進む。
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カーニバルで有名なヴェニスは仮面が名物
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二日目は素晴らしい天気だった。サンマルコ広場に立つ鐘楼。
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サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会の鐘楼からジュデッカ島を望む。
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この教会は、本島のサンマルコ広場の対岸にあり、ベネチアのすべてを鳥瞰できる。
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海中に打ち込んであるくいは航路の目印。浅瀬が複雑に入り組むラグーンはこれがないと航行できない。
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早く暗くなるのでウィンドウショッピングも楽しい。
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ドゥカーレ宮殿とサンマルコ大聖堂
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サンマルコ広場はいつも観光客でいっぱい。学生?コーラスは上がりが少なかったのかすぐに消えてしまった。
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本島は逆S字型にグランドカナル(大運河)が通り、毛細血管のように運河が張り巡らされている。水は淀むと腐るので汐の満ち引きにより動くように考えられているという。それでも夏には臭ったり、蚊が発生したりするらしい。また満潮時には道路が冠水したりといろいろ大変なことがあるという。冬は底冷えがして長く歩くのはつらいけれど、今回は天候がよくてありがたかった。
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ポストです。
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海辺なので魚料理も名物。実物がそのまま店頭に飾ってある。
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お正月用ケーキ?3500円、直径は20cm位
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水の上はもっと寒かろうに。ゴンドラに乗る観光客もたくさんいた。ガイドブックによると40分1万円弱が標準料金らしい。
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街の中心にかかるリアルト橋は両側に貴金属店が並ぶ。てっぺん部分だけから川が眺められる。
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橋のすぐそばには露店が並ぶエリアがある。こちらの方は住んでる人が多いエリアだとか。ベネチァは街角で売っているビールや水が高く2.5E以上する。これはレストランで飲むのと変わらない値段。スーパーもなかなか見つからないけれど、そこに行けばどちらも1E位で買える。
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大晦日にはコンサートに行った。フェニーチェ劇場というこの街の看板劇場。
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この劇場のシンボルフェニックス。ここは2度も火災にあっている。そのたびに甦るのだからやっぱり不死鳥か。
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演奏が終わり立ち上がって拍手を送る聴衆。プレートルという84歳の長老指揮者の演奏は緩急自在、つぼを心得た演奏で素晴らしかった。端っこの最前列の席だったので指揮者の横顔がよく眺められた。にこやかな笑みを湛えながらも時にひきしまった表情でタクトを振るマエストロの大ファンになってしまった。
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4時から始まった演奏会も終わって外にでればとっぷりと日が暮れている。
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大晦日の夜はサンマルコ広場でカウントダウンがあり花火も打ち上げられて盛り上がるという。広場に向かう大勢の人とは逆方向に駅に向かった。
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by azuminoyh | 2009-01-30 21:27 | 旅行記

クリスマス マーケット

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夜が長く、寒さも厳しいこの時期の楽しみのひとつは"クリスマスマーケット”11月末から1ヶ月に渡って行われるこのイベントに出かけ、ホットワインを飲むのが僕の今回の旅の重要なテーマの一つだった。
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スロバキアの首都ブラチスラヴァの旧市街広場で行われていたクリスマスマーケット。
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食べ物やさんも出店していてサンドイッチなどが食べられます。
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これはビスケット、飾り用
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小さな財布を握り締めながら真剣な目で品定め。ところ変われど、同じですね。
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先生に連れられて子供達が来ていました。つまり今は授業中ってこと?素晴らしいですね!!!
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ビールグラスに入ったキャンドル、ほしかったけれど重いので買えませんでした。
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ここからはウィーンの市庁舎前で行われる、大規模なマーケット。中心地でもあり有名なだけに人出も多かった。
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日本の縁日の屋台と違うところは、一ヶ月くらい出ているので、しっかりとした木作りの店になっていること。
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キリスト誕生のシーンを描いたクリッペ。これは必ずあります。
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市庁舎の中で行われていた子供達のお菓子作り。生地を伸ばし型で抜く、子供達の仕事はここまで。オーブンで焼かれたクッキーは即売されていました。子供達の歓声が聞こえてきませんか?
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古いスタイルを残すといわれる”フライウング"の市に移動します。市庁舎から歩いて10分ほど。
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色が飛んでしまいましたが、ここでホットワインを売っています。赤ワインにはちみつをいれ、各種スパイスで味付けします。店により味は違います。
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白いカップはホットチョコレート用。カップを返すと2E戻してくれますが、記念に持ち帰りました。ところによりカップの絵柄が違います。
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特設ステージで弦楽四重奏によるシュランメルンのコンサートをやっていました。
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寒さもものかわ、聞き入る人たち。ウィーンの夜はこうして更けて行きます。
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最後はローマのナヴォーナ広場のクリスマス・マーケット。昼間からたいそうな人出です。
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メリーゴーランドも付き物のようです。
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国が変わると売っているものも違います。
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大道芸人のパフォーマンスを大勢の観客が楽しんでいます。
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by azuminoyh | 2009-01-24 00:13 | 旅行記

ローマの松

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ローマの街を歩いていて奇妙な樹形の松があるのに気がついた。道路の並木であったり、公園や庭の植栽であったり。下枝がなくひょろっと伸びて、てっぺんにだけベレー帽をかぶったように葉が茂っている。
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下枝がないのは枝打ちしてあるためのようだが、伸びてからもしているのだろうか?この木はイタリア傘松といい、地中海沿岸に分布しているらしい。ネットで検索してわかったのはここまで。目にした途端に思い出したことがあった。イタリア生まれの作曲家レスピーギに《ローマの松》という管弦楽曲があった。《ローマの泉》、《ローマの祭り》とあわせてローマ3部作を呼ばれるこの作品は、彼の代表作で色彩感あふれる佳曲。彼は遺跡とそこに佇む松を通して、ローマの歴史というものをテーマに曲を作ったということだ。古代と現代が共存するローマの街に、この特異な樹形の松は、よくマッチしている。
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古代遺跡、フォロ・ロマーノ
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バチカン遠望
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さてもう一曲に描かれる泉、これもあちこちにあり、それぞれ立派なオベリスクや彫刻に飾られている。後背にそれほど高い山があるわけではないローマに、こんなにたくさん泉が湧いているのは不思議でならない。
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ムーア人の噴水
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四大河の噴水
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ネプチューンの噴水
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トレヴィの泉。すごい勢いで水が流れる。観光客もいっぱい。
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by azuminoyh | 2009-01-22 20:52 | 旅行記