春はもうすぐ

この時期になるときまって思い出す詩がある。佐藤春夫の”尋ね人新聞広告文案”と題する一行詩 
  こぞの   いま いずこ (春)
この短文を三行広告の体裁で黒枠で囲ってある。
野を覆い尽くしていた雪が少しずつ解け、日陰にぽつんぽつんと残っていた雪もいつしかなくなってしまう。長く厳しい冬が終わり、ようやく春を迎える喜びは雪国の人しかわからないと思う。春夫は南紀新宮の生まれなのに、さすが詩人の感性というべきか。冬を追いやった春の誇らしい気分が伝わってくる詩である。
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安曇野は雪国といえるほど沢山雪が降る地ではない。でもこの写真にある雪は、2月半ばに降った雪が消え残ったものと聞けば、冷え込みの程が知れると思う。今冬は一月半ば過ぎから雪が20cmほど断続的に降り消えることがなかった。あと一、二度降雪があるとしてもすぐ解け、厳しい冷え込みもない。待ち望む季節はもうまぢか。
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by azuminoyh | 2008-03-14 17:39 | 季節の詩
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